屋根塗装は、屋根に保護や美観を維持するほか、雨漏りや紫外線など屋根を劣化させる要因から屋根を守るという役割を持っています。屋根塗装をせずにそのまま放置しておくと、屋根が劣化して雨漏りが起き、建物内部の腐食や損害になるので、定期的なメンテナンスが必要です。
高圧洗浄
高圧洗浄最初のステップは高圧洗浄です。この作業では、屋根表面から汚れ、藻類、古いペイントやコーティングを取り除きます。高圧洗浄機を使用して、圧力の高い水流を使って徹底的にクリーニングし、屋根の表面をきれいにします。
屋根保全
次に、屋根の保全作業が行われます。これには、古い釘の取り外し、新しいビスの取り付け、そしてシーリング作業および貫板の確認も含まれます。古くなった釘は安定性に問題を引き起こす可能性があるため、新しいビスでしっかりと固定することが必要です。さらにコーキングは、雨水や湿気からの保護を提供します。また貫板が劣化していると棟板金が飛んでしまいます。劣化が激しい場合には交換を検討します。
下塗り
屋根保全作業が完了したら、下塗りのステップに移ります。下塗りは、塗料の密着性を高め、屋根表面の均一性を向上させる役割を果たします。適切な下塗りが行われると、上塗りの塗料がより効果的に屋根に密着し、耐久性を向上させます。
中塗り
中塗りは、下塗りの後に続く重要な工程です。このステップでは、屋根の表面を平滑にし、塗料の均一な厚さを確保します。中塗りにより、屋根が美しく仕上がり、塗料の保護機能が最大限に発揮されます。
上塗り
最後に、上塗りが行われます。上塗りは、屋根に最終的な仕上げを施す工程で、塗料の色や光沢を決定します。適切な上塗りにより、屋根は美しく輝き、長寿命の保護を提供します。
縁切り・タスペーサー
スレート屋根は屋根材同士が重なり合っている場所に隙間があるのですが、塗装をすると、その隙間を塗料が覆ってしまい、雨水の流れる逃げ場が無くなってしまいます。その結果水が溜まってしまい、雨漏りをしてしまう事があります。その隙間を確保するために、下塗りの後に「タスペーサー」という材料を施したり、塗装が完了した後に、カッターや皮スキで隙間を作る「縁切り」作業は必須です。
これらの工程を正確に実施することにより、家の屋根は美観を保ち、耐候性を向上させ、将来の修理や交換の必要性を遅らせることができます。屋根塗装は家の外観や価値を向上させるだけでなく、長期的な投資としても重要な役割を果たします。