洗濯物を干したり、子どもの遊び場にしたり、BBQをしたりと、お家には欠かせない存在のベランダ。実はそのベランダの床もメンテナンスが必要です。ベランダの床は基本的には下地の上に防水層があり、防水層の上にトップコートと呼ばれる防水層を保護するための塗装が施されています。また、防水層の種類も多く、シート防水、ウレタン防水、FRP防水等があり、素材にあった材料と手法で施工します。

ウレタン防水
(耐用年数:約10年)


ウレタン樹脂を重ね塗りする事によって防水層を作ります。乾燥に時間がかかる為、3日~6日程かかりますが、下地を選ばず継ぎ目も出ないので、美しい仕上がりとなります。

FRP防水
(耐用年数:約10年)


FRPとは繊維強化プラスチックの事です。FPRは防水性、耐薬品性、対候性、耐久性に優れており、摩耗や重みにも強いので、歩く事の多いベランダに適しています。施工も乾燥を待たなくても良いので、1~2日程で施工可能です。

シート防水
(耐用年数:約13年)


合成ゴムや塩化ビニールのシートを貼る工法です。広い面積でも1度に施工できる事から、屋上や屋根に使用される事が多く、トップコートも塗る必要がないので、メンテナンス費用も抑えられます。

水性防水材


特殊アクリル系の水性の防水材というものもあります。これはどんな下地にも施工可能で、劣化したFRP、ウレタン防水、シート防水の上に施工が可能です。また、乾燥も早く、1日程度で施工が完了します。

トップコート(耐用年数:約5年)


トップコートは防水層を守るための塗装です。先述した防水施工の費用の1/3以下で施工可能なので、雨漏りや防水層の劣化が見られない場合はトップコートの塗装によるメンテナンスをお勧めします。トップコートには油性、水性があり、遮熱効果のあるものもありますので、ご要望とそのベランダにあった塗料をご提案します。

水性防水材施工(下地がFRPの場合)


使用塗料:アトレーヌ防水材、水性トップSG

下地処理


高圧洗浄後、手に粉が付くまでグラインダーでケレンし、その後にアセトンと呼ばれる薬品で拭き上げます。

防水材塗布(1回目)


防水材を塗布します。

防水材塗布(2回目)


1回目を塗布し、乾燥後、2回目を塗布します。

防水材塗布(3回目)


2回目が乾燥したら3回目を塗布します。

トップコート塗布


最後にトップコートを塗布して終了です。

ベランダの床は汚れが溜まりやすく、汚れで劣化状況が確認しにくい場所です。こまめに掃除をして定期的に確認する事がベストです。ひび割れ、剥がれ、膨れ等の減少がおきている場合はお気軽に弊社にご相談ください。